Training info

緩和ケア・総合診療などに関連する研修・セミナーなどの情報を提供してゆくコーナーです。

  • 医療学習動画の老舗であるCareNeTVの看護師版:「CareNeTVナース」で、『ナースのための緩和ケア 症状コントロール編』 という3回シリーズの講義が動画配信されています!

    看護師さん向け医療学習動画サイト「CareNeTVナース」で収録した、『ナースのための緩和ケア 症状コントロール編』という3回シリーズの講演がアップされました!

    第1巻 総論
    第2巻 コミュニケーション編
    第3巻 症状コントロール編

    で構成されており、視聴者の方からは以下のような感想を頂いています。

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    ・普段緩和ケア病棟で行っていることの復習や再確認になりとても参考になります。 これら講義の内容を知らない医師も中には いるので患者様の為に、一緒に勉強してほしいと思いました。
    ・末期にある症状に対し、対処法がまとまっていてわかりやすかった。緩和ケアでは原因を必ずしも探さなくてもよいというのも初めて知り、実践的だなあと感じた。
    ・知識をアップデートするだけでなく、具体的に看護師と医師の間でスムーズな連携が取れる観察報告提案についても併せて学ぶ事ができた事が良かったです。
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    看護師だけでなく、緩和ケアを学び始めた方に職種を問わず役に立つ内容になっているかと思いますので、ぜひご視聴下さい!!


    〜以下、「CareNeTVナース」の説明より引用〜
    「緩和ケアポケットマニュアル」の著者である宇井 睦人先生が、看護師のためだけに、日々の看護に直結する緩和ケアの知識と考え方を全3巻のシリーズでレクチャーします。このセットでは、緩和ケアの基礎からコミュニケーション、具体的な症状コントロールまで、体系的かつ実践的に学ぶことができます。

    第1巻 総論
     まず緩和ケアを正しく理解するために不可欠な「基本となる知識と考え方」を学びます。看護師が抱きがちな緩和ケアへの誤解を解き、トータルペインの概念や、病の軌跡を考慮した支援について丁寧に解説します。

    第2巻 コミュニケーション編
     緩和ケアの基盤となる「精神的ケア」と、患者さんやご家族の複雑な感情に対応するためのコミュニケーションスキル「NURSE」を中心にレクチャー。緩和ケアの場面に限らず、日々の患者さん・ご家族との関わりにおいて、信頼関係を築くための一歩踏み込んだコミュニケーション力が身につきます。

    第3巻 症状コントロール編
     臨床現場で頻繁に遭遇する痛み、呼吸困難、消化器症状、不眠・不安、せん妄という5つの代表的な苦痛症状を取り上げます。宇井先生が、豊富な臨床経験に基づき「症状緩和のポイント」を具体的に解説。実践的なノウハウを凝縮してお伝えします。苦痛対応の「引き出し」が確実に増える講義です。 全3巻を通じて、緩和ケアの全体像を理解し、より質の高い看護ケアを提供するための緩和ケアの知識・スキルを身に付けましょう。 ※本セミナーは、CareNeTVナース プレミアム対象外です。

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  • 『あなたにもできるスピリチュアルケア』出版記念セミナー 〜認知症になっても自分でできないことが増えても、穏やかに過ごすことはできますか?〜

    スピリチュアルケアは方法論が確立されているとは言えません。
    『あなたにもできるスピリチュアルケア 〜認知症になっても、自分でできないことが増えても、穏やかに過ごすことはできますか?〜』という出版記念セミナーを視聴したので、その学びのまとめと感想です。
    小澤先生、加藤さん、豊原さんという皆さん一度はお会いしたことがある豪華な登壇者で楽しみに拝見しました!
    〜〜〜
    以下、自分なりにポイントをまとめます。

    ・若年急性期は治せる病気も多いが、高齢者慢性期になるほど直せない病態が多くなっていく。その時に入院させたり、厳しいルールを守らせることにどれだけ意味があるのか。少なくとも自分は嫌である。そもそも認知症は85歳の40%、90歳の60%、95歳の65%に起こる老化現象。海馬の萎縮に伴って情報を保管できなくなる代わりに、感情を司る扁桃体が補う。施設のスタッフにいつも同じ時間に「お風呂入りましょう!」と言われれば嫌だし、その人が来るだけで殴りかかるようになってしまう。医療・介護がその人を認知症にしているのである。不安で他の人に頼れない・信用できないからこそお金を大切に持ち歩くようになれば「物取られ妄想」につながるが、「なぜその人が不安になったのか?」と想いを寄せて考えることが大切。記録に「帰宅願望」と書いてあって多職種で引き継げば、その人は『帰宅願望のある悪い人』になってしまう(診療の「拒否」も同じであろう)。デイサービスの椅子に1日7時間も座らせられれば、誰だって帰りたくなる。スタッフの自由なふるまいに責任を持つの責任者の仕事。医師も「自分が責任を持つから」と言える様になりたいものである。

    ・目標は『より良い人間関係の構築』であり、「10時にお茶を出して、12時に食事を出す」ことではない。介護福祉士は介護分野で唯一の国家資格であり、介護の専門家として認められる資格なのだから、自分で「この人に必要なことは何なのか」と判断して行動すべき。決して「10時にお茶を出して、12時に食事を出す」ことではない。

    ・あなたの勤務は労働なのか、仕事なのか、活動なのか。労働は金銭的対価のために働くこと、活動はそれに食われて自分のしたいことが加わる。活動は「ボランティア活動」という言葉に代表されるように、近瀬金的報酬がなくてもしたいことを指す。

    ・日本は高齢最先端国として見られており、日本の後に韓国・アジア各国、その後に欧州などが順次高齢化してゆく。日本はよく乗り切ったと言われるか、やっぱりダメだったなと言われるかは、現場の我々にかかっている。介護は社会を変え、世界を変えられる最先端の職種である。

    ・心理的安全性をいう言葉は使っていない(『自己肯定感』も同様である)。『ケア』とは何か、知っているか? 高齢者や弱者にお世話をしてあげることではない。「気にかける」という意味である。「ケアをする」とは、その人が生活の質を上げるために、どうするか伴奏すること。言葉はしっかり落とし込んで使用したほうが良い。

    ・「気にしてくれる人がいると嬉しい」のであれば、医療者は何かをしてあげる縦の関係のではなく、「気にかけてもらっている」という横並びの存在になりたい。「ご家族はあなたのことを大切に思っていますよ」などと『言葉をつなぐ架け橋』になれたら、医療者としてこれほどやりがいのある仕事はない。


    ★本セミナーを通して、普通に「自分が嫌なことを人にしない」ということが肝要だったよ、それって対人関係の基本だよな、と再認識することができました。原点回帰です。
    そして介護の強みは、「元気な時からも生活に関わっていること」。
    介護→看護→医療と分断したケアをするのではなく、横断的な支えを提供したい、と強く感じました。

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  • コロンビア大学・中川先生の人気セミナー『あなたのACPはなぜうまくいかないのか? ~プロフェッショナルはどう対話するのか?』の動画が公開されています

    【より洗練されたコミュニケーション戦略・スキルを構築したい方のために】

    コロンビア大学・中川先生の人気セミナー

    『あなたのACPはなぜうまくいかないのか? ~プロフェッショナルはどう対話するのか?』

    の動画がこちらのWebサイトに公開されています。ACP(アドバンス・ケア・プランニング)だけでなく、日常の病状説明に応用できる内容です。

    https://www.medicalview.co.jp/campaign/acp_seminar2025/?srsltid=AfmBOoqjEj_9elSGXqWbU-hA0LlKNVosybnlGg1HVZzoxT7OpOTlC8eE


    模擬患者さんを活用して、具体的な話し方まで教えてくれる機会は少ないですよね。

    ぜひコミュニケーションスキルの向上に役立ててください!

    詳細はこちら
  • 【緩トレ2024】Day 11「精神的苦痛(不眠・不安・うつ)の薬物療法」の動画をUpしました!

    Day 11では、精神的苦痛(不眠・不安・うつ)の薬物療法を中心に扱いました。

    各自の使用経験などもお聞きしながら、インタラクティブなセッションになったと思います。MARTA・ブロナンセリン(ロナセン®️)テープなどの使用経験が少ない方、ぜひご覧ください!

    詳細はこちら